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アメリカン・カリキュラムとは

「AP(Advanced Placement)」とは、アメリカの高校や、アメリカン・カリキュラムを採用する世界各国のインターナショナル・スクール高等部で行われるテストとプログラムの総称です。レベルはAdvanced(上級)プログラムで、アメリカの大学一、二年次に相当します。AP取得後は成績優秀者を対象に、大学一年次の一般教養課程の単位取得が免除され、二年生への編入が可能です。




アメリカの学校制度

6年(小学校) 2年(ミドルスクール) 4年(ハイスクール)


※義務教育以上の過程である一一~一二年生(一六~一七歳)はイギリスのシックス・フォームに相当する大学入学のための準備期間です。しかし、このAPは、アメリカの大学進学の際に単位認定されますが、海外大学では基準を満たしません。履修内容は世界基準に合わせた高度なものですが、アメリカの大学進学を希望しない場合は、その他のカリキュラムが適しています。



■アメリカの大学入学に最も大切な「高校の成績」



アメリカの大学入学判定には、SATやACTというテストが用いられます。SATは大学入学を希望するすべての学生が受験します。しかし、アメリカの大学入学に際して最も重視されるのは、高校在学中(四年間)の成績です。高校の成績は日本のように五段階評価の一~五という評価ではありません。「厳しい(rigorous)カリキュラムの四」や「並みのカリキュラムの四」など、具体的に記されます。難関大学を目指す場合は、高校四年間の成績で「厳しいカリキュラム」のトップ・クラスをキープする必要があります。


APは一定の基準を満たした学生のみ受け入れる高度なカリキュラムであるため、履修するために高い学力が求められます。また、大学の単位認定なども考慮した計画的な目標設定が必要です。基礎学習に力を入れ、確実な履修方法を提示しています。さらに、飛び級にも対応した自由度の高いカリキュラムです。



■五月の最終試験


テスト内容は、選択式、一問一答式を採用する日本とは違い、全体の六割程度を論述式問題が占めています。性格な暗記・知識を問う問題ではなく、図表や資料を読み取り~分析し、根拠を明示しながら自ら論述することを求められます。それまでに培った論理的思考と、知識を元に、問題にアプローチします。知識を問う問題ではありませんが、学習成果を確実に採点します。知識・理解に裏打ちされた、高度な論理的思考力が問われます。



◎最終試験のスコアは大学の単位になる


五段階評価で四以上のスコア(三以上の場合もある)は、並みレベルの大学では単位認定されます。しかし、一部の難関大学では、これらAPのスコアは、単位として認定れません。


◎アメリカの大学進学が原則


APはアメリカの大学出願時に必要なスコアです。世界基準に合わせた高度なプログラムですが、教育制度の違う他国・イギリス連邦諸国の大学出願の際には利用できません。



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